金田流節約術

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どうして日本でミラートレーダーは人気なのか?

 選ぶだけという、簡単な自動売買システムであるミラートレーダーは、もともとイスラエルのIT企業が開発したものである。当初は主に欧米のトレーダー向けに自動売買ツールを開発したものであって、日本のFX業界を想定して開発したものではなかった。


 しかし、ミラートレーダーが世界中に広がるにつれ、欧米よりも日本のFXトレーダーに注目されるようになり、現在、ミラートレーダーのシステムを採用するFX会社の多くは、『インヴァスト証券』や『セントラル短資FX』、『FXプライムbyGMO』といった日本の会社である。

 

どうして日本で人気上昇中なのか?

 

時間的に恵まれている日本



 欧米では、一般のトレーダーの多くは株や商品であることの方が多い。FXも不人気ではないが、日本ほどのブームにはなっていない。一方で、日本の場合、もともと投資自体が人気とは言えないが、株や先物よりも飛び貫けてFXが大人気である。為替相場が活発に動く時間帯はロンドン・ニューヨーク市場が開いている時間帯であり、この時間帯は日本時間で言うと夕方から深夜にかけての時間である。

 日中は仕事で取引に参加できない人でも、帰宅後の時間であれば容易に参加できる。そんなふうに、日本は為替取引において時間的に恵まれているため、FXは日本でヒットとなったのである。

 

ITの知識の少なさ


 従来の自動売買は多くのプログラミングやパソコンの知識が必要である。欧米では、プログラミングの教育が盛んであり、学校でも一定の技術を学ぶ。そのため、プログラミングの知識を持つ人が少なくなく、自動売買においてもストラテジー・プログラムを自作したり、あるいは他者から購入して、自分で少しカスタマイズして利用する人が多い。

 一方の日本では、プログラミングやその他パソコンの知識を学ぶ機会は少なく、そのような分野にまったく知識がない人がきわめて多い。そんな中で、自分で自動売買のプログラムを操ることは無理な話である。

 そんな中、ただ選ぶだけの自動売買ツールは画期的なものだ。選ぶだけなら誰でも簡単にでき、参入障壁が全くない。そのため、とりわけITに弱い日本人には大変使い勝手が良いものとなったのである。